詰まった!!
僕の窮屈な頭蓋骨の中身。
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天国と地獄
天国から地獄へ向かう途中のことであった。

誰かが声をかけてきた。
「何の罪を犯したのだ?」

「罪など犯しはしない・・・、馬鹿げたことを」

「なんと堕落していることだろう!折角天国に入り、豊かで快適な生活ができているというのに、下らない欲の為に身体以外の全てを棄てようとは!こうなってしまった以上、お前には拗ねる道しか残っていないのだろう。嘆かわしいことよ」

私は笑い出しそうな気分で歩みをつづけた。なんとも馬鹿らしくて問答すらできない。豊かで快適な生活こそが、堕落であることは言うまでもないのに。いや、確かに豊かな生活をしながら堕落しないことは無理ではない。しかし、私には全く受け入れられない。

背中で声の主は倒れた。寿命かもしれないし、病気かもしれない。精神が致命的に病んでいたのだろう。

私を照らす太陽はただ一つ。私の身体もただひとつ。ただ、私には自然がある、孤独ではない。

地獄への道など知らない。ただこのまま進めば辿り着けることだろう。どんな弊害があろうと、どんな誘惑があろうと。

老人達は、生きることは、堕落することであると思っている。堕落から逃れようとして、さらに堕落しているのだ。
価値もない肉体にしがみつき、己の精神は肉体を支えるためにある・・・、可哀相な人達だ。

私には役割などない。ただの肉体だ。いまさら精神と肉体を分離しようとは思わぬ。私は私であり、操るものなど何もない。

また、歩くということで私を保っている。隣に黒い透明物があろうと、それは私になんの影響も及ぼさず、まっすぐ進むことができる。

地獄こそ、終わりのない目的であり、私はそこに行かねばならぬ。私のみた風景を残すために、私を残すために。

自然といれば餓死はしない。下らないルールなど守る必要はない。
ルールは本能であり、ジャッジは自然である。

巨額の富を注ぎ込んでようやく手に入れたと思っている真面目な人の1日が私の持つ1分にすら及ばない。ただ、地獄へ向かうということで、金銀財宝の価値を超えた時間を得ることができる。

まだ、地獄の入口は見えない。ただ、5匹のケモノが私を導いている。
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