詰まった!!
僕の窮屈な頭蓋骨の中身。
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漫画感想文その4
⑦鳥山明「ドラゴンボール」
とっても強い、孫悟空が次々と悪者を倒していく物語。
たとえ敵であっても、圧倒的に強い共通の敵が出てきて、それを倒すために仲間になることもしばしば。
途中からは、死後の世界とも結びついて、全宇宙にまたがる戦いにまで発展していきます。

はじめはギャグ漫画ですが、次第に背景の人々の顔も人間になってきて、格闘漫画として確立していきます。

私が思うに、この話は、サイヤ人襲来でやめておくべきだった。
もちろん、この話は次に、悟空たちが宇宙に出て行くための伏線となっているのですが、ここから先は、強さが肥大化しすぎ。
敵が圧倒的な強さなのに、それを上回る力を悟空たちがつけていくものだから、その強さは、まるで倍々方式で上がっていく。
強さを測る装置、スカウターのせいで、それはさらに異常に見える。

こんな問題は結構深刻だと思うのだが、話自体は、ストーリーがはっきりしていておもしろい。
敵が仲間になっていく過程も、なかなか良い。


⑧横山光輝「項羽と劉邦」
圧倒的な強さを誇る項羽と、人の言うことを素直に聞く劉邦、二人は果たしてどちらが王としてふさわしいのか。
項羽は、降ってきた兵を殺し、将を殺し、最後は范増まで死に追いやってしまう。
劉邦は、張良を味方につけ、韓信を手に入れて、英布を呼び込んで、陳平まで自軍に入れる。
もはや勝負は見えているのだが、項羽の圧倒的な兵の強さは、劉邦を死の間際まで何度も追い詰める。
鴻門の会の危機を逃れ、准水の戦いの大敗を建て直し、他にも危機はいろいろあるが、何度も負け戦を体験してきた。

はじめのほうは、項羽も人望があり、その力は良い方にでていたのだが、項梁を亡くしてから狂ってしまったといえる。

この物語は、劉邦が天下を統一するところで終わる。
が、その統一の話はつけたしのようなもので、項羽が死んで物語が終わると言ってよい。
それほど、統一したあとの劉邦はひどいものだったのだ。
しかし、どちらにせよ、読後感はあまりよくない。拍子抜けしてしまう感じである。
ただ、内容は、「三国志」のときより濃く書かれていて、作者の成長を感じる。

それにしても、項羽の死は、壮絶に書かれていて、すばらしい。この作品は、項羽の死が一番の読みどころであり、一番の山場であると思う。


⑨高橋留美子「めぞん一刻」
(巻数は文庫版)
今にも壊れそうなボロいアパート、一刻館の人々と、その周りの人々の物語。
主人公は、誤解しやすいが、音無響子。
副主人公は、すこし抜けたところのある五代裕作で、彼の成長を書いた物語でもある。

さて、この話は、途中から、恋争いの話となるのだが、その関係にある人が5人もいる。
その人達の想いはほとんど一方通行なわけだが、相手となる人が、誰もはっきりと断らないため、さまざまな誤解が生じてしまう。
その誤解がメインになっている。
時々はさまれる短編の話は、なかなか面白いネタがあることが多く、作者のセンスが光っている。

この話は、(もはや高橋留美子の特徴かもしれないが)まともな人が少ない。リアリティーのある漫画ではあるのだが、登場人物はみな奇妙で、ちょっとおかしい。
ちなみに、レギュラーのキャラクターは、全員名前に数字が入っていて、特に、1,2,4,5,6は、その数に対応する一刻館の部屋に住んでいる。
なお、3はというと、五代の恋敵である三鷹になっていて、この人は、高級マンションに住んでいるため、一刻館の3号室は誰も住んでいない。

私は、「らんま1/2」を読んで、この作者は他にどんな本を書いているのかな、と調べたところ、「めぞん一刻」があると知り、とりあえず1巻だけ買ってみたのだが、1巻だけでは、なんとなく落ちつかないので、そのまま勢いにのって全巻買ってしまった。

はじめは、響子は五代にとって、ただの美しい女性であったのだが、いろいろな事件を共にしていくうちに、恋の感情が芽生えることになる。
1~6巻は、ただのほほんと、五代と三鷹が響子にアプローチしているだけなのだが、7巻から、物語が急進展する。
私は、結局7巻の最後で、響子の意思は決定したと思えるのだが、どこで意思が決定したかは、読者によって異なるかもしれない。
9巻のHELP MEコールの話では、私があらゆる漫画の中で一番震えた場所であり、すごく緊張した。

この漫画によって私の考えは一気に改まった。
恋をする過程で、まだ相手のことを本当に好きになっていない場合、その人は、淫らな心で相手を見てしまう。
本人に本気で、相手のことを好きになる心ができたのならば、それは、プラトニックな方向に進むもので、あまり淫らな考えは出てこないものだ。
そして、お互いの信頼と、愛が完全に通じあったとき、そこにあるのが性行為であって、他の衝動からくる性行為は邪道である。
結婚もまた同じであり、これには、両方の家族、経済も絡んでくることではあるが、本質的には変わらない。

この漫画は、結構古いものであり、現在の倫理観とは異なるかもしれないが、もし現在の倫理観の表面とこの漫画における倫理観を比べるならば、「めぞん一刻」のほうが圧倒的に理想的で高尚的なのではないかと思う。

一番最近に読んだ漫画なので、今のところ一番思いいれが深いし、まだまだ感想はあるのだが、とりあえずここまでにしておく。
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