詰まった!!
僕の窮屈な頭蓋骨の中身。
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アルカンを聞きに行った。
今日、森下唯演奏のアルカン「大ソナタ」とブラームス「ピアノソナタ3番」を聞きにいった。
観客の数はおよそ400人くらい。パッと見だから相当誤差はある。
そして、いよいよ演奏、なぜかこっちまで緊張する。
大ソナタを間近で見れるチャンスなんて滅多にないので、細かい指の動きも全部着目したつもりだ。
1楽章、
指使いは正確に守っている。ミスはほとんどないが、激しい跳躍のときに、隣の音が鳴ってしまったかも。
トリオに入る直前はちょっと速いけど、提示部の速さを守った感じ。
トリオに入ると、急にゆっくりに感じる。もう少し速くても良いと思うけど、そこらへんは解釈か。
再掲部から、トリオの主題が出てくるところは感動的。身震いするほど。
コーダに入るまで、ミスというミスは無く、良かったのだが、
両手ともオクターブで長七の和音を分散しながら駆け上がっていくところで、致命的なミス(楽譜の記憶違いかもしれないが、非常に違和感を感じたし、その後ミスが出たので、おそらく向こうが間違えたのだろう)2小節ほど狂った。
2楽章、
すばやいパッセージが完璧なのは1楽章と同じ。綺麗に丁寧に早く弾いている。手の動きも綺麗。
悪魔の旋律(その後本人に聞いて判った)の直後の2オクターブユニゾンはペダルの拍が思っていたのと違った。
その後、低音部で、Eだと思っていた音が、Eisで鳴らされていた。おそらくこっちの記憶違い。
その後の緩やかな旋律で伴奏にミスが。これはちょっと目立ってしまった。
その後の盛り上がりは結構ゆっくりと始まった。でも効果的だった。
そして、旋律が豪華になった部分、ここは、華々しくなるかとおもったら、結構歌わせてた。納得。
つぎの3連符と2連符のクロスリズム、ここは、最後の音が少し(20分の1くらい?)はやく弾いて、2連符っぽくしている三連符だった。
そのあと、ハ長調の平行和音で鳴らされる主題は、やわらかく弾いていた。
そして、そのあとの分厚い和音の連打から、恐ろしい跳躍の部分、何とここをノーミス。危ない素振りを全く見せない。なんと安心できることだろうか。
左手と右手の交差、15度に及ぶ跳躍は、なんと楽譜通りに弾いている。
左手を右手で取ったほうが楽なのに、妥協をしない。これには感動した。
ここらへん、演奏者の息遣いが聞こえて来たし、袖がこすれる音も聞こえた。生演奏ならではの臨場感もあってよかった。
フゲッタ部分は始まったとき、これじゃあ速すぎて弾けないだろう、と思うくらいのスピード。
しかし、なんなくこなしていく。途中ひとつだけミスはあったが、ほぼ完璧に弾いていた。主題もしっかり出ていたし、対旋律も良く出ていた。
そのあとの盛り上げに移る部分で、結構止まった。私はそのままスッと入ってほしかったのだが、ここは解釈の問題。
そして、その後は完璧だった。
指使いもしっかり確認したが、自分の弾くのと変わってなかったのでよかった。
三楽章
一楽章から二楽章に移るときもそうだが、二楽章から三楽章に移るときに、結構休みを取っていた。取りすぎかな、と思うほど。
三楽章は完璧。感情も技術も。
三声体の部分も結構なスピードで弾いていた。
右手が10度くらいひらくところは左手で取っていた。まあ、こうしたほうが音楽的にも正しそうだし、当然か。
休みが入るところはたっぷり休んでいた。これくらいのほうが良い。
祈りに入る直前(午後10時の鐘の音らしい)の、HとDisは右手で取っていた。同然アルペジオが着いてしまうのだが、ここまでこだわる必要はあるのだろうか。
しかし、まったく違和感の感じないところがピアニストの技巧であろう
四楽章
はじめのトレモロがちょっと短かった。
他は完璧。
ミスも当然ないし、ちょっと速さが狂ったところがあった気がしたが、気がしただけかも。

ブラームスの「ピアノソナタ3番」
曲を知らないからなんともいえないのだが、
終止を期待通りに終止してくれなかったり、変終止を多用しすぎてたりと、曲自体に違和感を感じるところも多かったが、感情はしっかりでいていた。
興味深かったのは、足踏みをしていたところ。
足で地面をたたく音がしっかりと聞こえた。

アンコール
シューベルト「即興曲変ロ長調?」
曲は知らないので友達に教えられた。弾いている最中、アルカンのあらゆる曲をリサーチしたが、似てるのはあったが、一致するのはなくて、なんだろうって、感じだった。
結構長い曲で、アンコールとしては十分なものだった。
だが、ここから森下唯の本領発揮か。

アンコール
アルカン「エスキスNo.37スケルツェッティーノ」
二回目のアンコールはあまり待たせることなく始まった。
恐ろしい速さだ。
この速さはちょっと特殊。
しかし、音楽はしっかりしている。この曲がなった瞬間歓声があがったのは、自分の口からか?
どちらにしろ、この演奏はすごい。

アンコール
アルカン「エスキスNo.48夢の中で」
三回目のアンコール、笑いすら起きる。
もちろん、簡単な曲なので、内容に関しては特にいうこともない。
最後、一撃がはいるまで、相当間を取った。
本人の修士論文にもあるとおり、結構感動的らしいので、リサイタルの最後にふさわしいとおもったのかもしれない。
この曲は、このリサイタルが終わったことを完全に意味していた。
最後の音が鳴った瞬間、拍手と笑いが同時に起きた。
まあたしかにびっくりして笑ってしまうかもしれない。


その後、
森下さんと、直接話す機会を作った。
挨拶、雑談、そして質問、、
「解説に書いてあった、悪魔の主題とは何ですか」
「・・・の部分です」(歌ってもらう)
「ああ、そこって悪魔だったんですか、結婚式みたいな感じだと思ってました」
(苦笑)「アルカンの標語を見ると結構おもしろいですよ」

「最後エスキスは良かったですよ」
「ありがとうございます」
「夢の中ではやってくれると信じてました」
(苦笑)

などなど。苦笑しかさせてないね・・・。どちらにしろありがとうございます。

なかなか良い体験をさせてもらった。
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