詰まった!!
僕の窮屈な頭蓋骨の中身。
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人間として生まれるなら。

「どうか、私を人間として生きさせてください」

ここは、この宇宙とは隔離された、別の宇宙。
読者の宇宙は、その宇宙で作られている。

「ほー、まあ、最近は体験したいという奴が多いからな。それで、いかなる理由にて体験してみたいのだ。」
「はい、私は、この宇宙では出来ないこと、それをその作られた宇宙にて体験してみたいと思っています。」
「なるほど。でもこの宇宙の中に入るときには記憶は消されてしまうぞ。」
「だから、私が潜在的に持っている行動力をその宇宙で確かめたいのです。」
「して、どのようなことをしてみたいのだ。」
「はい。例えば、親孝行、金儲け、恋愛、いじめ、人助け、犯罪から仕事まで、いろいろなことをしてみたいのです。」
「なるほど。決意が固いのであれば、人間を体験させてやろう。」
「ありがとうございます。」
「お前の希望では、西暦1800~くらいが良いな。1800~2500年くらいの間をランダムに選び、そこで人間となるがよい。記憶はその間消しておかなければいけない。
そのかわりに、七つの欲望、すなわち、食欲、睡眠欲、排泄欲、性欲、権欲、金欲、そして知欲を与えよう」
「はい」
「この経験では、お前の本性が全て出る、危険なものだ。覚悟は良いな。」
体験希望者は、うなずいた。

「では、この緑色のエリアに入るが良い。ここからの世界はお前一人だけが不確定要素として働くのだ。ほかは俺のプログラムどおりにしか動かないからな。何が起ころうと、自己責任だぞ。」

体験希望者は、緑色のエリアに足を踏み入れた。

・・・彼は、失われた記憶の中で、新しい命として誕生しつつあった。
このときの記憶は、その作られた宇宙の中では決してよみがえらない記憶となるだろう。
そして、彼が感じることのない、長い月日が経った後、彼は呼吸することを覚えた。

彼の本性がいかなるものか、この宇宙で全て暴かれることになるだろう。
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