詰まった!!
僕の窮屈な頭蓋骨の中身。
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ショスタコーヴィッチ弦楽四重奏15番
ショスタコーヴィッチの弦楽四重奏15番は、稀に見る傑作です。

1楽章はフーガ調で始まる、非常に高度な対位法で書かれた曲。
エレジーという題名のもと、教会旋法をいろいろ巡りながら歌い続けます。
非常に精神性の高い曲で、一回ハ長調の主和音を歌った後、それが逆行し(下降する形になる)、さらに、単調に移旋されたりと、コントラストが非常に巧妙に書かれています。
対位法の面で言えば、非常に和声的短2度の使い方が上手い。汚い音は全くありません。

2楽章は、12音技法を使った曲。
一音ずつ、弱い音から急激に強くなっていき、最強の音で終わるということを繰り返します。
その後のピッチカートも、音は全く被っていません(8和音)。
途中、セレナーデらしく歌いますが、これも、非常に不安定な感じ(調性があるように聞こえるのに、全くわからない)が面白いです。
(恋人や親しい人に捧げる曲をセレナーデというらしいが、この題名は・・・、まあ、僕はこんな曲を捧げられたら、喜んで受け入れるけどね)

3楽章は、インテルメッツォ(間奏曲)。レシタティーボ風に悲劇的に歌う。
この間奏は、6楽章にとっておかれます。

4楽章は、和声的な曲。
ノクターンという題名がついています。
これは夜想曲ですね。とても印象的な伴奏が特徴です。
moll-durの空虚和音。

5楽章は葬送行進曲なのですが、4楽章の終わりのピッチカートと関係があるのかな?
あまり印象に残っていません。

最後、6楽章、セレナーデに始まり、インテルメッツォを通り、エレジーを歌ったりして、前の楽章を回帰しながら、落ち着いていく。
途中エレジーが出てきたところは、ものすごく感動的です。もう、人間の世界の曲じゃない。
最後、フリギア旋法(教会旋法の中で一番暗い旋法)となって、この曲は閉じられます。


全部Adagioなのに、全く暇しない。むしろ短いとすら感じる。僕の聞いているCDは演奏があまり上手くないので、残念だ。
良い演奏を生で聴いてみたいなあ。

ショスタコーヴィッチはあまり精神的な曲は書いてない印象があるけど、これは輝いている作品だ。
この曲が遅い、と思う人は、弦楽四重奏13番をお勧めする。こちらは、少し大衆向け寄りになっていて、精神性は薄れている。でもこれも十分名曲です。
15番は、現代音楽が嫌いな人でも、一度は聞くべき。
ベートーベンの最後のソナタのアリエッタに匹敵する曲ですよ。
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